楽器ガイド / 01

楽器の種類

あこちゅん

アコーディオン、コンサーティーナ、バンドネオン。形や鍵盤の違いをいっしょに比べよう!

音が出る仕組み

アコーディオンの方式を整理する

右手の旋律ボタン列

ケイジャン式、Erica G/C、Corona G/C/F、図のシュタイリッシュ式には、それぞれ1・2・3・4列の旋律ボタンがあります。スイス式は2列に補助列を加えます。

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C方式とB方式

Novaの配列図はC方式、Fun Pro 120の図はバヤン系で使われるB方式です。どちらもクロマチック・ボタン式に属します。

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標準ベースとフリーベース

標準ベースの左手には単音のベースと定型和音のボタンがあります。フリーベースでは各ボタンで単音を弾き、コンバーター式は両方を切り替えられます。

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アコーディオン

右手側にはピアノ鍵盤式とボタン式があります。アイルランドのB/C配列、バスクのトリキティシャ、イタリアのオルガネット、クラブ式、シュタイリッシュ式、ウィーンのシュランメルハーモニカ、チェコ・スロバキアのヘリゴンカ、スイスのシュヴィーツェルエルゲリ、ロシアのクロムカ、バヤン系のB方式も紹介します。

ピアノアコーディオン

旋律を弾く側にピアノ鍵盤を備えたクロマチック式です。

旋律側の操作部
右手側にピアノ鍵盤

フリーベース・アコーディオン

左手でも単音を並べて旋律や和声を弾ける方式です。図はフリーベース専用の小型機Bravo I 49F。標準ベースと切り替えるコンバーター式もあります。

旋律側の操作部
図のHOHNER Bravo I 49Fは右26鍵・左49ボタン

クロマチック・ボタンアコーディオン

ピアノ鍵盤の代わりにボタンで旋律を弾くクロマチック式です。

旋律側の操作部
右手側にボタン

バヤン系・B方式ボタンアコーディオン

ロシアのバヤンにつながるB方式の配列です。図はHOHNER Fun Pro 120の旋律70ボタンと標準ベース120ボタン。演奏会用バヤンにはフリーベースを備える型式もあります。

旋律側の操作部
図のHOHNERは右手4列70ボタン

ダイアトニック・ボタンアコーディオン

特定の調を基準に音を並べたボタン式です。押し引きで音が変わる型が多い一方、ロシアのクロムカなど押し引きで同じ音が鳴る型もあります。

旋律側の操作部
右手側にボタン

アイルランド式 B/C ボタンアコーディオン

B調とC調の列を半音違いで並べます。図はHOHNERの21ボタン配列で、左手側にベース音と和音の8ボタンを備えます。

旋律側の操作部
右手側に2列21ボタン

3列ダイアトニック・アコーディオン

図のHOHNER Corona II Classic G/C/Fは、右手側に3列、左手側にベース音と和音の12ボタンを備えます。ほかの調の配列もあります。

旋律側の操作部
右手側に3列31ボタン

トリキティシャ

バスク地方の踊りの音楽で親しまれる小型のボタンアコーディオンです。図はAcordeones Dumboaが公開するG/C調の配列を示します。

旋律側の操作部
図のG/C調は旋律23・ベース/和音12ボタン

クラブ式アコーディオン

補助列を含む3列のクラブ式です。図では中央のクラブ・ボタンと左手8ボタンを含むC/F調の配列を示します。

旋律側の操作部
図のC/F調30ボタン型は旋律30・ベース/和音8ボタン

シュタイリッシュ・ハーモニカ

アルプス地方の民俗音楽で使われます。響きの太いヘリコンベースと独自の旋律配列が特徴で、図のSchaborak方式は旋律46・ベース18ボタンです。

旋律側の操作部
図のG/C/F/B♭は右手4列46ボタン

シュランメルハーモニカ

ウィーンの音楽に結びついたボタン式ハーモニカです。図は現行のJamnik製Schrammelharmonika 2.0のB配列。歴史的な12ベース型とは分けて示します。

旋律側の操作部
図のJamnik製Schröpfer型は右66・左36ボタン

ヘリゴンカ

チェコやスロバキアの民俗音楽で親しまれる2列式です。ヘリコンベースの低い響きが特徴。図はストヤーク付きのC/F調配列を示します。

旋律側の操作部
図のC/F調は旋律21・ベース/和音8ボタン

シュヴィーツェルエルゲリ

スイスの民俗音楽で親しまれる小型の楽器です。2つの旋律列に補助列を加え、図のB♭/E♭型は右31ボタン、左18ボタン(ベース音9個と長三和音9個)を備えます。

旋律側の操作部
図のB♭/E♭は右手3列31ボタン

ロシアのハルモン(クロムカ)

ロシアの民俗音楽で使われる2列式のハルモンです。図の25×25配列では右手に主にダイアトニックの音階、左手にベース音と定型和音を置きます。

旋律側の操作部
図のC調は右手25・左手25ボタン

サラトフ・ガルモン

ヴォルガ地方で育まれた1列式のハルモンです。小さな金属の鐘が演奏に響きを添えます。図は博物館所蔵の実機にある全ボタンを、音名を推測せず示します。

旋律側の操作部
フェージン博物館の1967年製:右12ボタン、左はベース1・鐘2

ケイジャン・アコーディオン

ルイジアナのケイジャン音楽やクレオール音楽で使われるダイアトニック式です。一般的な型は上部に4つのストップ、左手側にベース音と和音の2ボタンを備えます。

旋律側の操作部
右手側に1列10ボタン

2ベース・オルガネット(du' botte)

イタリア中部・南部の伝統舞踊で使われる小型のオルガネットです。図のG調は主列9ボタンに短い補助列3ボタンを加え、左手に和音とベースの各1ボタンを備えます。

旋律側の操作部
図のG調は旋律9+補助3・左手2ボタン

コンサーティーナ

左右の端にボタンがあります。イングリッシュ式、アングロ式、デュエット式、ケムニッツァー式などがあり、デュエット式のヘイデン・クレーン・マッキャン配列も図で比べられます。

イングリッシュ・コンサーティーナ

クロマチック式で、音階を弾く際は左右の手を交互に使います。

旋律側の操作部
左右の端にボタン

アングロ・コンサーティーナ

イングリッシュ式とは異なる配列で、基本形は2つの調を中心に並びます。

旋律側の操作部
左右の端にボタン

ジェフリーズ配列のアングロ・コンサーティーナ

ジェフリーズ製の楽器に見られるアングロ式の配列です。Concertina FAQが公開するC/G調30ボタンの原図をもとに、全ボタンを示します。

旋律側の操作部
C/G調30ボタン配列・左右各15

ヘイデン式デュエット・コンサーティーナ

低音を主に左手、高音を右手に置き、旋律と伴奏を組み合わせて弾けます。図は46ボタンのヘイデン配列です。

旋律側の操作部
図の型式は左21・右25ボタン

クレーン式デュエット・コンサーティーナ

トライアンフ式とも呼ばれます。曲線を描くボタン列を持ち、ヘイデン式とは別のデュエット配列です。図はLachenal製48ボタンの例です。

旋律側の操作部
図のLachenal製は左20・右28ボタン

マッキャン式デュエット・コンサーティーナ

初期のクロマチックなデュエット方式です。図はLachenal製Edeophoneの61ボタンを示し、左右に音を分けて旋律と伴奏を組み合わせます。

旋律側の操作部
図のLachenal Edeophone 4161は左28・右33ボタン

ケムニッツァー・コンサーティーナ

角形の大きなドイツ系コンサーティーナです。図は右手28ボタン・左手24ボタンの104音配列を示します。

旋律側の操作部
左右に計52ボタン(左24・右28)

コンサーティーナの方式

コンサーティーナの主な方式

コンサーティーナは中央の蛇腹で自由簧を鳴らし、両端のボタンで音を選びます。ボタンの配列や、蛇腹を押すときと引くときで音が変わるかは、方式によって異なります。

バンドネオン

ドイツで発展し、アルゼンチン・タンゴで広く使われます。一般的な142音モデルは両端にボタンがあり、多くのボタンは蛇腹の押し引きで音が変わります。

バンドネオン

タンゴで一般的な142音のライン式は71個のボタンを備えます。左手側も単音を弾き、多くのアコーディオンにある定型和音ボタンとは異なります。別の配列のバンドネオンもあります。

ボタンの位置
両端にボタン(142音モデルでは左33個、右38個)