楽器ガイド
バンドネオン
バンドネオンは、左右の端にあるボタンを押し、蛇腹で空気を送って自由簧を鳴らす楽器です。ドイツで発展し、アルゼンチン・タンゴを代表する音色になりました。ここで示す142音のライン式はタンゴで広く使われる方式の一つで、すべてのバンドネオンに共通する配列ではありません。
バンドネオンはどうやって音を出す?
ボタンを押すと空気の通り道が開きます。蛇腹を押すか引くかして金属のリードに空気を通すと、リードが振動します。蛇腹で音量やフレーズを作り、両側のボタンで音を選びます。
自由簧の仕組みを図で見る →142音配列のボタンはどう並ぶ?
図のライン式は、左33個・右38個の計71ボタンです。「142音」は押し引きで得られる音を数えた呼び方で、ボタンが142個あるわけではありません。Omar Caccia作成の原図では、蛇腹を開く音と閉じる音を分けて示しています。
バンドネオン
142音ライン式の全配列です。ボタンごとに、蛇腹を開くときと閉じるときの単音を示します。同じ音が複数の位置にある場合もあります。運指を調べるときは左右の図を分けて読んでください。
142音配列の原図: Omar Caccia · 142-tone Rheinische chart蛇腹の押し引きで同じボタンの音は変わる?
ここで扱うタンゴの複音式では、多くのボタンが押し引きで別の音になります。そのため、開くときと閉じるときの配列をそれぞれ覚えます。押し引きで同じ音を出す方式もあるので、別の楽器には型式を確認せずにこの図を当てはめないでください。
アコーディオンとはどう違う?
標準ベース式アコーディオンの左側には、定型和音を鳴らすボタンがあります。一方、図の142音バンドネオンは左右とも単音ボタンで、和音は複数のボタンを組み合わせて作ります。コンサーティーナも両端にボタンがありますが、イングリッシュ式・アングロ式・デュエット式では配列が異なります。
タンゴとどう結びついた?
ドイツ製バンドネオンがアルゼンチンやウルグアイへ輸出され、複音のライン式配列がタンゴで定着しました。ただし、バンドネオンの演奏はタンゴだけに限られません。
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